里海でウミホタルと塩づくり見学

里海のウミホタルと塩づくり見学会をしました。

■開催日時  令和元年10月 14日(月)17:45~19:50

■会  場  七尾市能登島 長崎海岸

■講  師   ① 源内伸秀(里海と塩づくり、ウミホタルの採集について)

 ② 登美鈴恵(里海のウミホタルの生態と実験)

      ③ 高野菊枝(俳句指導)

■ 参加者  児童 9名 大人一般 19名    合計  28名

①   能登島長崎町で古代から現代へ伝統が受け継がれてきた塩作り
 
 長崎町では、古代よりさまざまな製法の塩作りが行われてきた。土器で海水を煮沸する「製塩土器」から、「揚浜式製法」、そして終戦後まもなく、中山武男さんによって始められた、鉄製の窯で造る独自の製法へと移り変わってきた。
以降、昭和20年代に、塩作りは一度途絶えてしまったが、歴史を絶やしたくないと立ち上がった源内伸秀さんたちや地元の人々が、平成22年より中山氏から塩作りのノウハウを聞き込み、小屋を立てて塩作りの実験を行ってきた。

鉄製の窯での塩作り方法を説明する源内伸秀さん
 

②ウミホタル見学 ⇒ ウミホタルの生態と実験

ウミホタルの生息と環境

6月下旬~10月下旬、能登島の海岸でウミホタルの青白い光を目にすることができる。

「ウミホタル」は、甲殻類でミジンコ類と近縁の種。体は二枚の殻で包まれている。殻長約3㎜、殻は半透明で米粒位。生息域は、青森から沖縄の内湾や沿岸帯に分布し、海水がきれいで波静かな内湾の砂地のある海岸の岸近くで生息している。

「ウミホタルの特徴」は、口の近くにある発光腺からルシフェリンという発光物質とルシフェラーゼという発光酵素を海中に吐き出すことにより光が出る。この発光物質と酵素を体内で作って蓄えているが、普段は発光していない。何らかの刺激を受けると両者を体外に放出する。この両者と海水中の酸素が化学反応して、青白色の発光が見られる 。

ウミホタルは泳ぎながらこれらを放出するので、泳いだ軌跡が青白い糸状の光り雲となって見える。この光は外敵から逃げる時に発する。また、オスの求愛ディスプレイという報告もある。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-5.png です

ウミホタルの生態や生息する環境について説明(登美)

③観察や見

学後 ⇒ 俳句を作ってみよう!

俳句の名人、高野菊枝さんから俳句

づくりのポイントを教わる。

ウミホタルの俳句

海ほたるに寄せ来る波に乗り 
選者 高野菊枝     

参加者(小学生)

くらいよるとってもきれいうみほたる         

ウミホタル青く光るほう石だ            

つきあかりうみのなかにはうみほたる        

ウミホタル カニに見つかり青ひかる       

きらきらひかるウミホタル                

うみホタル小さいけれどきれいだね 

参加者(大人)

中秋の波にまばたくウミホタル            

海ほたる笑顔も一緒にキラキラ光る       

ウミホタル今宵は句会出ておいで            

絵の具出し海ホタル色どう作ろう         

ウミホタル夜な夜な闇を照らすなり        

月明り海の鏡に海ほたる                  

海ぼたる光るかがやく島の海              

塩かおる夜のそらあかり海ぼたる          

ウミホタル灯るあかりに歓喜わく                 

今宵秋海面きらめくウミホタル              

うみぼたるすりつぶしたらブルーブルー      

黒い海神秘的だねウミホタル

塩づくりの俳句

出来立ての塩一振りや今日の月 

           選者 高野菊枝

参加者(小学生)

おおがまにじゃがいもひとつホックホク        

しおごやにさそいさそわれタコとイモ         

おおなべのできたておしおしょっぱいな 

参加者(大人)

秋の夜煙がしみる能登の塩               

里海の塩釜の火で紅葉狩り              

里の海塩づくり小屋煙蒸す                

被災地に届けよ塩釜湯気高く             

馬鈴薯や闇鍋のごと塩釜に                

塩釜の熱で焼かれるだんご虫   

できたての塩で美味しいタコとイモ 

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